最上川氾濫“生かされた教訓”53年ぶり水害なぜ?(20/07/29)

停滞する梅雨前線と低気圧の影響で、29日も全国的に雨が降る地域の多い一日となりました。山形県では最上川が氾濫し、周辺では多数の冠水被害が出ています。最上川で大規模氾濫が起きるのは53年ぶりのことです。国土交通省によりますと、3つの町村の5カ所で氾濫しました。3カ所で氾濫した大石田町付近では、2日間で、約1カ月分の雨が降っていて、人口の半分にあたる約3000人に避難指示が出され、早めの避難が呼び掛けられました。災害対応に当たった大石田町役場の総務課高橋真一課長は「今まで経験したことのない水位を示していたので、大変なことになるなと。球磨川の氾濫を見て、最上川は同じ急流なので、水位が上がるスピードが早いことを再認識させてもらったことで、とにかく怒られてもいいから、早め、早めに避難指示を出そうと思った」と話します。

最上川は、球磨川、富士川と並ぶ日本三大急流の一つです。昭和42年に『羽越豪雨』により最上川が氾濫。多くの人が犠牲となり、治水対策も進められてきました。53年ぶりとなる大規模な氾濫が起きた原因について、東北大学・土木工学専攻の風間聡教授は「もともと最上川は、文化的な川で、非常に地元の人が大事にされていて、あまり手を入れないほうがいいんじゃないかと。今後も粛々と堤防を作っていく予定だったが、それよりも前に洪水が来たような形になってる」と話します。氾濫したのは、最上川の中流域でした。曲がりくねった場所も多く、氾濫の原因の一つになったといいます。また、羽越豪雨の経験があるため、大江町周辺では、かさ上げしている家も多いといいます。大江町で、床上・床下浸水した家屋は29棟。人的被害は、ありませんでした。

◆最上川が氾濫するほどの雨が降った原因について、気象予報士の喜田勝さんが解説
山形県でいえば梅雨末期に大雨になる典型的なパターン。梅雨前線が日本海まで北上すると、梅雨前線に沿うように暖かい湿った空気が日本海から流れ込んでくる。さらに、低気圧があったため、この低気圧が暖かい湿った空気をよりたくさん集めて大雨になった。28日の昼過ぎくらいに急に雨雲が発達している。これは山に雨雲がぶつかって、雨雲がどんどん発達したことにより、さらに大雨につながったといえる。地球温暖化で空気中の水蒸気の量が多くなったのが一因。今後は、短時間だが、激しい雨が降ることも考えられる。そういった点に警戒していただきたい。
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