【引き抜き未遂事件】新日本プロレスによるジャンボ鶴田 全日本プロレスによる藤波辰巳 引き抜き未遂事件とは。なぜ土壇場で移籍は実現しなかったのか？ #プロレス　#格闘技　 #猪木　#RIZIN

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70年間の日本のプロレスの歴史の中で、団体間で大きな問題になった引き抜きはたくさんあり、全てをあげることはできない。今回は3つだけ紹介しておこう。

１つめは、新日本と国際プロレス。国際の看板エースだったストロング小林を新日本が引き抜き、挑戦という形でアントニオ猪木と戦わせたのは、1974年3月19日の蔵前国技館だった。この小林の引き抜きにあたっては「契約違反である」として国際と新日本が大いにもめた。当時、旗揚げまもない新日本には違約金を払う余裕がなく、両者の仲介に入った東京スポーツが新日本の代わりに1000万円を国際に支払って和解した。

２つめは、1984年9月。長州ほか維新軍のメンバー13人が新日本から新日本プロレス興行(のちのジャパン・プロレス)へ移籍した。ジャパンプロレスは12月の高松でのプレ旗揚げ戦を経て、全日本に参戦し始めた。新日本はそのお返しとばかりに4ヶ月後の85年3月に全日本からブルーザー・ブロディを引き抜いている。

３つめは、1990年にメガネスーパーが立ち上げたSWS。もともと自前の選手をもっていたわけではないSWSは、新日本からジョージ高野や佐野直喜、全日本から天龍や谷津嘉章、高野俊二らを引き抜いた。現代では、一般企業からプロレス界への参入は珍しくもないが、当時のSWSはさまざまな理由でファンやマスコミから批判されることになった。週刊プロレスがSWSを「金権プロレス」として激しくバッシングしていたことを覚えている人もきっといるだろう。

それぞれの引き抜きの経緯がどうであれ、小林が国際を出たこと、長州が新日本を出たこと、天龍が全日本を出たことによって、それまで見ることができなかった新しいカードが見られるようになったのはファンにとってはよいことだった。

その一方で、鶴田と藤波は動かなかった。そして動かない彼らを動かそうとした人々がいた。それぞれの引き抜き未遂についてみていくことにしよう。

#プロレス　#格闘技　 #猪木　#RIZIN

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