【レフェリーが小声で出した指示とは？】前田日明VS藤波辰巳　前田の大車輪キックで藤波「大流血」のアクシデント。　#プロレス　#格闘技　 #アントニオ猪木

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第4回IWGP王座決定リーグ戦のBブロック公式戦として大阪城ホールで行われたこの試合は、「プロレス大賞」の「年間最高試合賞」を受賞する名勝負となった。

この時、リング上には3人の男がいた。前田、藤波、そしてレフェリーのミスター高橋。彼らはそれぞれ、この試合について何を考えていたのだろうか。次にそれをみていくことにしよう。この試合が「名勝負」になった理由がわかるかもしれない。

ミスター高橋は、暴露本『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』の著者として知られている。彼が著書やさまざまなインタビューで語っていたことが、すべて本当なのか、嘘も含まれているのか。それはわからない。ただ、彼のさまざまな発言をみていくと、彼がきわめて自己顕示欲が強い人物であるということは言えそうである。

その高橋はこの試合について著書でこのように綴っている。
「もともとプロレスに10カウントKOのルール規定はなく、それが採用されるのはデスマッチや遺恨試合など、通常とは差別化された試合においてのみである。従って、あの試合において両者KOという裁定はあり得なかった。だが、あまりに藤波の流血がひどかったので、私が審判部長としての独断で、特別ルールをもって裁定したのである。本来は30分フルタイムドローの予定だった。

レフェリーストップという選択肢もあったが、私は前田のニールキックと藤波のレッグラリアットの相打ちで両者が倒れたとき、小声で「立つな」と指示を出した。前田はすべてを理解して、異例の「両者10カウントKO」となった。
レフェリーストップとしたならば、前田の勝ちであり、必ずしも「名勝負」とはならなったかもしれない。大流血にも負けず、藤波が引き分けに持ち込んだことが、結果として記憶に残るドラマとなった。とっさのできごとであったとはいえ、結果的には好判断ができた試合だったと自負している。」

#プロレス　#格闘技　 #アントニオ猪木

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