K-1 JAPAN GROUPに対して上がる厳しい声。
埼玉県で格闘技イベントの開催を強行したばかりのK-1 JAPAN GROUP。
28日には、東京で「Krush」という格闘技イベントを開催するとしている。
これに東京都は、開催の自粛を要請。
しかし、主催者側は「最大限の予防策・施策を講じて大会を開催する予定です」として、自粛要請には応じることなく、今回も開催を強行する構え。
では、そのウイルス対策については観客側にどう説明しているのか。
ウェブサイトを確認してみると。
予防策に関する記載はまだなく、その一方で、出場予定だったアルメニアの選手が、来日不可能になったとの説明が。
しかし、これも新型コロナの影響なのかどうかは触れられていない。
こうした主催側の姿勢には疑問の声が。
街の人「最善は事前告知で『マスクしてください』などするのがいい」、「ウェブサイトで掲載すべきじゃないか」
今回イベントが行われるのは、東京・文京区にある格闘技の聖地「後楽園ホール」。
最大収容人数は2,005人。
一部の座席は、ベンチタイプで仕切りはない。
会場に足を運んだことがあるという人は「大声で声出して応援したり、どうしてもつばとかでちゃったりする。そこはリスクが高い」と話した。
ボクシングの試合が行われたときの写真。
リングの奥、ベンチに座る観客同士は、肩と肩が触れ合う距離。
もし、このような状況で感染者がいたら、後楽園ホールがクラスター化するおそれもある。
その場合、影響は会場の外にも。
東京ドームのすぐ近くにある後楽園ホール。
試合を観戦した人は、後楽園駅を含めて3つの駅から帰宅することになる。
後楽園ホールに近い3つの駅には、それぞれ別の路線が走っている。
こうした、複数の路線を通して、感染がさらに広がる可能性もある。
イベント開催に付きまとう感染拡大リスク。
自粛だけでは限界なのではという声も上がる中、ネット上では「非常事態宣言をして、強制力をもって大規模イベント等を禁止にすべき」という意見も。
国が緊急事態宣言を出した場合、イベントを強制的に中止できるが、政府も宣言を出す状況ではないとの認識を示している。
自粛か、強制か。
日本社会は、厳しい対応を迫られている。
(2020/03/25)
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